【バンガロール】Toyota Kirloskar Motor Ltd (TKML)の労使は12日、副労働委員(Deputy Labour Commissioner)の仲介の下、間接的な和解交渉を行ったが、結論は次期会談に持ち越された。
ヒンドゥー・ビジネス・ラインが1月13日報じたところによると、この日TKMLの法務担当ジェネラル・マネージャーを含む使用者側代表とToyota Kirloskar Motor Employees Union(TKMEU)の代表は、それぞれ別個に副労働委員と会談した。TKMEUの上部組織で、インド共産党マルクス主義派(CPM)に属するインド労働組合センター(CITU:Centre of Indian Trade Unions)の代表も同会議に参加した。
副労働委員は会議の席上、労使双方に3つの提案を行い、労組側はこれを受け入れたが、使用者側は16日まで猶予を求めた。これらの提案とは、労組は直ちにストライキを停止する。使用者側はロックアウトを解除するとともに、3人の労働者に対する処分を法廷判決が出るまで一時停止すると言うもの。使用者側は同提案の内容を検討し、次期会談の際に回答すると言う。
TKMEUによれば、『1947年産業紛争法(IDA:Industrial Disputes Act, 1947)』の下、企業は労働者の解雇に際して『産業法廷(industrial tribunal)』の承認を得ねばならず、TKMLの解雇処分は同法に違反している。TKMEUはこのため1月6日からストライキを実行、これに対して経営側は8日、無期限のロックアウトを宣言した。
TKMLスポークスマンによると、同社は十分な在庫を確保しているため、当面流通に支障はない。工場は過去2日間に管理クラスの手により50台を生産したと言う。