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1995-10-28 ArtNo.3698
◆<星>クリエイティブ、アズテクの米国主要顧客買収
【シンガポール】地元のライバル・サウンド・カード・メーカー、クリエイティブ・テクノロジーとアズテク・システムズの張り合いは26日、クリエイティブがアズテクの主要顧客でもある米国拠点のコンピューター製品量販会社リビール・コンピューターを6500万米ドルで買収する計画を発表したことにより、新展開見せた。
前日にはシンガポール高裁が両社の著作権訴訟でアズテクに軍配を上げ、クリエイティブ株が値を下げたが、この日はアズテク株が10.2%の急落を見た。これはアズテクがリビールに対する2億5000万米ドルのマルチメディア製品納入契約を失う恐れが有り、加えてアズテック総売上の30%に貢献する米国最大顧客のパッカード・ベルが取引先をクリエイティブに転換する可能性が懸念されたためと見られる。アズテクは昨年12月にリビールと同納入契約を結んでおり、契約期限は2年となっている。またパッカード・ベルのBeny Alegem会長兼最高経営者(CEO)及びAlex Sandel/Jason Barzilay両取締役はリビールの主要株主で、取締役にも名を連ねている。しかし、この日アズテク社のマイケル・マン社長とともに記者会見したパッカード・ベルの匿名の取締役は、「我々とアズテクとの取引はこれまで通り続けられる。クリエイティブはリビールと取引を行ったのであって、パッカード・ベルではない」と語った。しかし「今後パッカード・ベルがクリエイティブを納入業者とする可能性はないか」との記者の質問に、同取締役は「我々は有利なビジネスをもたらす如何なる企業とも取引を行う」と回答した。マン社長によるとアズテクとパッカード・ベルの契約期限は来年第1四半期までと言う。
一方、シンガポール高裁はこの日クリエイティブに対してアズテク社に訟費用を支払うよう命じた。マン社長によると、訴訟に伴う損害賠償に関する法廷審理は追って開かれる見通しで、アズテクの法廷訴訟費用は100万Sドル前後と言う。(ST,BT,LZ10/27)
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