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2006-01-09 ArtNo.36963
◆鉄道コンテナ市場を開放
【ニューデリー】国営鉄道会社The Indian Railways(TIR)は、これまで子会社Container Corporation of India(Concor)の独占に委ねて来た鉄道コンテナ輸送ビジネスを一般に開放した。
ヒンドゥー・ビジネス・ライン、エコノミック・タイムズ、ビジネス・スタンダード、デカン・ヘラルド、ザ・ヒンドゥーが1月6日報じたところによると、関心を有するものは10~50クロー(US$224万-1119万)の登録料を支払うことにより、全国もしくは特定のルートの輸出入及び国内輸送業務を向こう20年間手掛ける営業認可を取得できる。JNPT/Mumbai港と首都圏(NCR:national capital region)を結ぶルートの登録料は50クローだが、同ルートのオペレーターは他のルートも同時に経営できる。他の3カテゴリーのルートの登録料は何れも10クロー。同認可はその後10年延長でき、他社にライセンスを譲渡することもできる。また営業ライセンスの発行数に制限はない。
登録料は比較的低いが、ライセンス取得後、各コンテナごとにTIRに運搬料(haulage charges)を支払わねばならない。例えばDelhi-Mumbaiルートの1コンテナ当たりの運搬料は1万2000ルピーで、同額はTIRにより必要に応じて見直される。
営業申請を行うものの自己資本(net worth)もしくは年商は、100クロー(US$2239万)以上でなければならない。ライセンスを取得したなら鉄道にリンクした内陸コンテナ・デポ(ICD:inland container depot)を所有もしくは賃借し、コンテナ輸送用貨車も自ら調達せねばならない。機関車はTIRのものを用いる。鉄道コンテナ輸送会社は複数のコンテナ列車の運行を手掛けることができ、その数に制限はない。TIRは早いもの順に需要に応じる。
Lalu Prasad鉄道相によると、コンテナ化された輸出入運送ビジネスは年率15~20%の成長を見ており、向こう5年間に現在の5500万トンから1億1000万トンに拡大する見通しだ。国内コンテナ輸送も急成長が予想され、TIRは現在年間約20億トンの国内輸送の3分の1のシェアを握っている。
鉄道コンテナ輸送市場の開放により、Pipavav Railway Corporation Ltd (PRCL)やKutch Rail Company Ltd (KRCL)等のTIR子会社が恩恵を受ける他、Reliance Industries、Central Warehousing Corporation、JM Baxi group、Adani Logistics、Maersk India、P&O Ports、APL Logistics等のプレーヤーも同市場への参入を図るものと見られる。
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