【ムンバイ】インドのパーソナル・コンピューター(PC)販売は今年(2005-06)、42万5000ユニットに達する見通しだが、ラップトップPCの急成長とコンポーネントに対する関税撤廃に伴い、これまで市場の50%以上のシェアを占めて来たアセンブルPCのシェアが縮小するものと予想される。
インディアン・エクスプレスが12月19日報じたところによると、アセンブルPCの市場シェアは2001-02年の46%から、2002-03年の53%、2003-04年の57%と、拡大基調を辿って来たが、2004-05年には41%に下降した。
情報技術製造業者協会(MAIT:Manufacturers' Association for Information Technology)とインド市場調査局(IMRB:Indian Market Research Bureau)が共同で実施した調査によると、昨年ラップトップの販売台数は2倍に拡大したが、今年もラップトップ販売は100%以上の成長が見込まれ、PC販売も25%程度成長するものと見られる。ラップトップはPCと異なり標準化されていないため、アセンブルできない。加えて2005年度予算においてPCコンポーネントに対する関税が撤廃されたことから、これまでグレイ・マーケットで無関税のコンポーネントを調達、価格面で優位に立っていたアセンブラーの足場が崩壊した。
Zenith ComputersのRaj Saraf会長兼MDによると、こうした中で多くのアセンブラーは多国籍ブランドや地元ブランドのディーラーに転向しつつあり、2007年までにアセンブルPCのシェアは25%まで縮小する見通しと言う。