SEAnews 2005-12-19 ArtNo.36926

【ニューデリー】ヤンマーはインドを国際アウトソーシング・ハブとし、またインド国内市場を開拓する狙いからウッタルプラデシュ州Noidaに代表事務所を設けた。
ヒンドゥー・ビジネス・ラインが12月16日報じたところによると、Yanmar IndiaのTakashi Ono所長(Chief Representative Officer)は「ヤンマーの各種製品に対する潜在需要の調査が新オフィスの主要な任務になる」と語った。
新事務所の開所式に出席したヤンマーの志賀哲夫常務取締役によると、代表事務所の設置は短期的利益を目指したものではなく、インドにおけるヤンマー製品のコンポーネント調達や製造、販売面における長期的な利益の実現を目標にしている。
ヤンマーの農機はインド農村の生産性向上に貢献できるが、地元の製造業者と手を組み、コスト・ダウンを図る必要がある。その際はマーケッティング面でも地元パートナーの協力を得るか、独自の販売網を構築するか検討せねばならない。市場調査の完了後、最良の方式を選択する。ヤンマーの水冷式ディーゼル・エンジンは中国市場でヒットしたが、インドの発電機市場で同様の成功を収めることを期待している。ヤンマーはまた全世界に展開する傘下製造工場にコンポーネントを供給するアウトソーシング・ハブとしてインドを利用することを計画していると言う。
ちなみにヤンマーは最近パンジャブ州Hoshiarpur拠点のInternational Tractors Ltdの12％権益を3000万米ドルで買収した。