SEAnews 2005-12-14 ArtNo.36901

【ニューデリー】今年10月の工業生産指数(IIP)の伸び率は、製造業の成長鈍化と鉱業部門の落ち込みに災いされ、昨年同月の10.6％から8.5％に鈍化した。
ヒンドゥー・ビジネス・ライン、ビジネス・スタンダード、エコノミック・タイムズ、インディアン・エクスプレス、ザ・ヒンドゥー、デカン・ヘラルドが12月12／13日、中央統計局(Central Statistical Organisation)の暫定統計数字を引用し報じたところによると、10月の各サブ部門の成長率は製造業9.6％(11.9%)、鉱業－1.8％(6.2%)、電力7.4％(3.5%)と、電力部門を除き何れも不振だったが、電力部門の好調でIIPの比較的高い成長率が維持された(括弧内は昨年同期の数字、以下同様)。
今年初7ヶ月(2005/4-10)のIIP成長率は8.4％(8.7%)と昨年同期に比べ僅かに鈍化した。サブ部門の伸びは製造業9.6％(9.1%)、鉱業0.7％(5.3%)、電力5.2％(7.1%)と、製造業を除き、昨年同期の伸びを下回った。
用途に基づく分類(use-based classification)によれば、10月には基本財部門が6.3％、資本財部門が24.1％、中間財部門が1.6％(7.9%)、消費財部門が11.8％(15.9%)、耐久消費財部門が13.6％、非耐久消費財部門が11.1％、それぞれ成長した。
また今年初7ヶ月には基本財部門が6.3％(5.8%)、資本財部門が16.6％(13.7%)、中間財部門が3％(7.8%)、消費財部門が13.2％(11%)、耐久消費財部門が13.1％、非耐久消費財部門が13.3％の伸びを見た。
今年10月には全国産業分類(national industrial classification)主要17業種中13業種がプラス成長を記録した。いわゆるその他の製造部門が最大の39.2％の成長を遂げ、以下飲料・タバコ・関連製品部門21.6％、繊維製品部門16％、基礎金属合金部門16％と続く。しかし食品部門は－7.7％、毛織り・絹・人造繊維部門は－5.7％、木製品・家具・備品部門は－5.2％と振るわなかった。