SEAnews 2005-12-14 ArtNo.36892

【ハリドワル】グジャラート州拠点のAtul Auto Limited(AAL)は、圧縮天然ガス(CNG)及び液化天然ガス(LNG)燃料車両の需要が急増する中で、三輪車の製造能力をほぼ3倍に拡大する。
ビジネス・スタンダードが12月12日報じたところによると、AALのPaul Zachariah重役(ﾏｰｹｯﾃｨﾝｸﾞ担当GM)はこのほど以上の計画を明らかにした。それによると、60クロー(US$1304万)を投じてウタランチャル州Haridwarに新工場を設ける。新工場の年間製造能力は1万2000台で、2006年5月の稼働を目指す。必要経費は内部資金で賄う。
既存工場の年産量は2万4000台前後だが、数ヶ月内に3万台に引き上げる。このため合計年産能力は4万2000台に拡大される。需要は旺盛で、取り分け貨物三輪車需要の一層の拡大が予想される。最近、グジャラート州AhmedabadでCNG燃料を用いた乗用三輪車を発売したAALは、同州GandhinagarとVadodaraでも近く売り出す。
国内市場における販売網拡張に力を入れており、Haridwar工場は北部やその他の周辺市場の需要に応じることになる。主要都市周辺の農村の開拓に照準を合わせており、この種の市場には貨物三輪車に対する潜在需要が存在する。ラジャスタン州Jaipurやマドヤプラデシュ州のBhopal／Indore／Raipur等の地におけるLPG燃料三輪車市場開拓作戦も間もなく完成する。その後、アンドラプラデシュ州Hyderabad／カルナタカ州Bangalore／タミールナド州Chennai、アンドラプラデシュ州のその他のタウンの開拓も図る。この他、金融ファシリティーを補強し、乗用／貨物用三輪車バイヤーの負担を軽減する。
国内市場におけるプレゼンスを強化した後、国際市場の開拓に本腰を入れる。現在同社はその製品をエジプトとタンザニアに輸出しているが、スリランカとバングラデシュ市場に注目している。エジプトとタンザニアでは現地パートナーとディストリビューター契約を結んでいるが、近くマーケッティング・オフィスを設ける計画と言う。