【ニューデリー】Mukesh Ambani氏に率いられるReliance Industries Ltd (RIL)は石炭地下ガス化(UCG:underground coal gasification)プロジェクトを手掛ける準備を進めている。
ヒンドゥー・ビジネス・ラインが12月7日、消息筋の言として報じたところによると、RILはUCGプロジェクトを通じて手に入れたガスを肥料会社、化学企業、石油化学企業、発電所等に供給、さらにパイプライン・クオリティーのガスに転換後、遠隔地の顧客にも販売する計画だ。このため政府に『1973年炭坑国営化法(Coal Mines Nationalisation Act of 1973)』の修正を求めている。現在、キャプティブ炭坑で採取した石炭は、発電/鉄鋼/石炭の洗浄/セメント業界においてキャプティブ用途に用いることが認められているに過ぎない。そのため石炭をガス化した後、サード・パーティーに販売することを認める新条項を設ける必要がある。
RILは具体的投資額を明らかにしていないが、パイロット・プロジェクトに多額のリスク・キャピタルを投入する構えだ。
インドではまだUCGプロジェクトは手掛けられていないが、Oil and Natural Gas Corporation(ONGC)とCoal India Ltd (CIL)は最近50:50の合弁により100クロー(US$2174万)を投じてパイロット・プロジェクトを進める覚書を交換した。同合弁事業は『政府系企業経営規則(Government Company Dispensation Rule)』の下、政府の認可を既に得ており、ONGCはロシアのSkochinsky Institute of Miningから必要な技術の供与を受ける。今月半ばにSkochinsky チームがインドを訪れ、候補地を選定することになっている。