2005-12-07 ArtNo.36844
◆工業地帯の電力不足冬期に一層深刻化:Assocham
【ニューデリー】グジャラート州やマハラシュトラ州等の工業地帯は、既に電力不足に直面しているが、冬期には電力不足が一層深刻化するものと予想される。
エコノミック・タイムズが12月4日伝えたところによると、インド商工会議所協会(Assocham:Associated Chambers of Commerce and Industry of India)が作成した『Assocham Eco-Pulse study』報告書は以上のように警鐘している。
それによると、インド最大の人口を有するウッタルプラデシュ州の年初7ヶ月(2004/4-10)の電力不足は21.3%、6901MU(million units)に達し、冬期には最も深刻な打撃を受けるものと見られる。国内で工業が最も発達したマハラシュトラ州における不足は14%に達した。同州の年初7ヶ月(2004/4-10)の電力需要は5万5901MUにのぼったが、供給量は4万7999MUにとどまった。グジャラート州の電力不足は9.1%で、少なからぬ業界が影響を受けている。電力不足が8%以上の州には、この他にビハール州11.8%、ジャム&カシミール州11%、マドヤプラデシュ州10%、メガラヤ州16%、パンジャブ州8.9%、トリプラ州10.2%が挙げられる。
インドの産業ハブ、西部地区は年初7ヶ月に10.9%の電力不足に直面、需要が11万8101MUに達したのに、供給量は10万5173MUにとどまった。北部地区の不足は10.1%で、ジャム&カシミールは11%、ハリヤナ州は8%、パンジャブ州は8.9%を記録した。
AssochamのAnil K Agarwal会頭は「国内経済の8%以上の成長を目指す我が国の多くの州が依然として最も重要なインフラストラクチャー・インプットを満足に得られない現状は嘆かわしい」と指摘している。
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