【コルカタ】原子力局(DAE:department of atomic energy)は公共・民間両部門の企業と合弁で原子力発電プロジェクトを手掛ける準備を進めている。
エコノミック・タイムズが12月3日報じたところによると、DAEのBaldev Raj部長は同紙に以上の消息を語った。それによると、DAE傘下のNuclear Power Corporation of India Limited(NPCIL)は、公共・民間部門の原子力発電合弁事業に関わる様々な問題を討議するプラットフォームとして『原子力産業会議(Atomic Industrial Forum)』を立ち上げるとともに、NTPC(National Thermal Power Corporation) Ltd/Bharat Heavy Electricals Limited(Bhel)/Larsen and Toubro(L&T)/Reliance Energy Limited(REL)等とコンソーシアムを組織する可能性を探っている。
しかし計画は依然初歩的段階に有り、同構想を実現するにはウラニウムの供給確保と、法制の改革と言う2つの問題を先ず解決する必要がある。
DAEはウラン資源の調査を進めており、政府も米国とウラニウムの輸入問題を協議している。
原子力発電プロジェクトに公共部門や民間部門の企業が出資するには、既存の法制を改める必要がある。政府は既に関係法の改正作業を進めている。
原子力産業会議はまた、原子力発電事業を巡るインド産業界の相互関係を強化する方策を研究している。
NTPCは原子力発電事業に乗り出す意向を表明しており、中央政府は新たに4つの原子力発電所候補地を承認した。これら4カ所とは、タミールナド州Kudankulam、グジャラート州Kakrapar、ラジャスタン州Rawatbhata、マハラシュトラ州Jaitapur。
NPCILは現在反応炉15基を稼働させ、別に7基の建設を進めており、DAEは2020年までに原子力発電キャパシティーを2万MW(メガワット)に拡大する目標達成に向け着々と準備を進めていると言う。