【コルカタ】国営ガス開発会社Oil and Natural Gas Corporation(ONGC)は、国営鉄鋼会社Steel Authority of India Ltd (SAIL)に、ジャールカンド州Bokaro鉱区で採取した炭層メタン(CBM:coal bed methane)を供給することを提案した。
ヒンドゥー・ビジネス・ラインが11月25日報じたところによると、交渉がまとまれば、Bokaro Steel PlantとDurgapur Steel Plantが必要とするコークス用炭はCBMにより代替されることになるものと見られる。消息筋によると、SAILはONGCのCBM鉱区に出資する可能性も検討している。
ONGCは今年8月、Bokaroの95平方キロの鉱区に450億3000万立米のCBMが埋蔵されているとの予測値を発表した。同社はジャールカンド州の他の4鉱区におけるCBM探査も進めており、3年内に少なくとも日量30万立米のCBMを生産することを目指している。このため恐らく2007年から生産が開始される見通しだ。
SAIL筋によると、同社は来月にもBokaro Steel PlantのCBM需要をONGCに伝える予定で、向こう3年間に生産されるCBMの全量を買い取る用意があると言う。
ONGCは当初0.5立米のCBMを生産する計画で、これにより10万トンのコークス用炭需要を代替できる。Bokaro Steel plantは450万トンのコークス用炭を必要としている。SAIL以外にも公共・民間部門の少なからぬプレーヤーがCBMの利用に関心を表明しており、こららの企業は来月半ばまでにその需要量を提出すると言う。