2005-11-23 ArtNo.36757
◆Bajaj Auto、年産能力を300万台に拡張
【ニューデリー】地場二輪・三輪車メーカー、Bajaj Auto Ltd(BAL)は来年20億ルピー(US$4400万)を投じて年産能力を現在の240万台から300万台に拡張する。
インディアン・エクスプレスが11月19日伝えたところによると、BALのSanjiv Bajaj財務担当重役はシンガポールでブルームバーグに以上の計画を語った。BALは2006年3月期に二輪・三輪車合計220万台を販売するものと予想されている。
ホンダの現地合弁会社Hero Honda Motors Ltd(HHML)とYamaha Motor India(YMI)は設備拡張に合計70億ルピー(US$1.55億)を投資すると発表しており、マハラシュトラ州Mumbaiを拠点にするPranav Securities Ltdのアナリスト、Dipen Sanghavi氏は、「国内モーターサイクル市場の成長から言っても、設備拡張は絶対命令。二輪車市場は長期的成長基調にある」とするとともに、投資家にBAL株のホールドを勧めた。
インド自動車製造業者協会(SIAM:Society of Indian Automobile Manufacturers)の統計によれば、BALの年初7ヶ月(2005/4-10)のモーターサイクル販売は前年同期比40%増の110万台。しかしスクーター販売は昨年同期比4.3%減の8万5066台にとどまり、三輪車販売は同4.2%増の14万3677台だった。以上の数字には輸出も含まれている。
Sanjiv氏によると、BALは向こう2年間に新たにモーターサイクル3モデルとスクーター4モデルを発売する。これら新モデルの発売を通じ、BALのセールスは他社を上回る成長を遂げ、市場シェアも拡大すると言う。BALの今年初以来8ヶ月間の国内モーターサイクル市場シェアは、昨年同期の26%から30%に拡大した。
Sanjiv氏によれば、製品を市場に投入したなら、毎年アップグレードせねばならない。このためBALは各セグメントに最適且つ最小限のモデルを投入することを目指していると言う。BALの株価は今年に入って以来77%アップ、ボンベイ証取(BSE)センシチブ指数(SENSEX)30銘柄中最高の伸びを見た。
BALは、保険と自動車金融ビジネスを、製造部門から分離独立させ、純粋なモーター銘柄になることを検討している。しかしまだ最終方針は決めていないと言う。
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