SEAnews 2005-11-16 ArtNo.36722

【ニューデリー】インド繊維産業売上げは34万クロー(US$752.2124億)に達し、繊維／衣料輸出全体に占める同部門のシェアは現在の29％から38％に拡大するものと見られる。
インディアン・エクスプレスが11月14日報じたところによると、信用格付け会社Investment Information and Credit Rating Agency (ICRA)は、最新のインド繊維産業報告書の中で以上のように見通している。それによると、1人当たり国民所得の増大と生活習慣の都市化に伴い国内世帯の繊維製品需要は52.5％の成長を遂げるものと見られる。取り分け既成衣料品とニットウェア・セグメントは他のセグメントを上回る成長が予想される。
繊維衣料市場全体の約10％のシェアを占める産業用繊維(technical textile)は2008年まで年間平均成長率(CAGR:Compound Annual Growth Rate)12％をマークするものと見られる。これには自動車業界で用いられる『Mobiltech』、家庭ゴミや有害産業廃棄物の処理に用いられる『oekotech』が含まれる。
インドにおける衣料消費量の最も大きな15～34歳の世代は、国内の人口増加率を上回る成長を遂げる見通しで、このことも衣料品市場の成長に寄与するものと見られる。
小売り組織部門(organised retailing)の成長は、既成衣料品市場の拡大を加速。米国と欧州連合(EU)による中国繊維製品輸入規制も、インド繊維産業の輸出機会の拡大につながると言う。