2005-11-16 ArtNo.36714
◆Mercator lines、US$5億投じ船団拡張
【ムンバイ】インド第2位の海運会社Mercator Lines Ltd(MLL)は、向こう3年間に約2250クロー(US$4.9779億)を投じ船団を増強する。
ビジネス・スタンダードが11月14日伝えたところによると、MLLのH K Mittal会長兼MDは、11日に催された『アーンスト・アンド・ヤング卓越起業家賞(Ernst & Young Entrepreneur of the Year Awards)』授賞式の会場で以上の計画を明らかにした。サービス・カテゴリーの卓越起業家賞を受賞したMittal氏によると投資の機が熟しており、資金も不足していない。MLLは最近外貨建て転換社債(FCCB)の発行を通じて資金を調達したが、同じ方式を採用できる。また国際預託証券(GDR)を発行する可能性を検討、海外企業を買収する機会も探っている。MLLは、これ以前に今会計年度第1四半期に1300クロー(US$2.876億)を投じ、5隻の船舶を購入すると発表したが、この内、250クローはFCCBの発行を通じ、残りは国内借入で賄う。
MLLの活動はこれまでタンカー・ビジネスに限られて来たが、今回の船舶購入計画はバラ荷貨物市場参入の序曲と見られる。しかしMittal氏は如何なるタイプの船を何隻購入するか、具体的なことは明らかにしなかった。
アナリストらによると、売上げや利益ではなく、資産をベースにした課税制度が導入されたため、船団拡張の潮流が生じており、MLLの計画もこうした潮流に沿ったもの。Shipping Corporation of India、GE Shipping、Essar Shipping等、他の多のプレーヤーもビリオン・ダラーのメガ拡張計画を準備していると言う。
MLLは、2005年9月期四半期に前年同期比7.8%増の13.47クロー(US$296万)の売上げを計上した。MLLの持ち船は2隻が追加されたことにより、13隻、合計133万8621載貨重量トン(DWT)になった。
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