2005-11-09 ArtNo.36671
◆Mukand、ジャールカンド州に200万トン鉄鋼プラント計画
【ムンバイ】自動車メーカー向け鋼材等を製造しているMukand Ltdはジャールカンド州政府に年産200万トンの鉄鋼プラントを設ける計画を提出した。
エコノミック・タイムズが11月7日報じたところによると、ジャールカンド州政府鉱業部のAK Singh次長は同紙に以上の消息を語った。それによると州政府は早期に覚書を交換できるようMukandとの交渉を続けている。
MukandはMetallurgical & Engineering Consultants India Ltd(Mecon)に詳細プロジェクト・レポートの作成を委ねたようだ。MukandはBajaj Auto、Hero Honda、Maruti等に鋼材を納入している。
Mukandのオーナーシップはユニークで、インドの独立以前にMahatma Gandhiが経営難に陥った同社の管理をBajaj/Shah両ファミリーに委ねて以来、二頭体制が続いている。Bajaj一族のRahul Bajaj/Niraj Bajaj両氏が会長と専務(MD)を、Shah一族のRajesh Shah/Suketu Shah両氏がMDと社長兼取締役を、それぞれ務めている。
提案されている株主割り当てについては、Bajaj一族が多くを引き受け、Shah一族の引き受け分が小さいことから、Bajaj一族の持ち株比率拡大が予想される。しかしShah一族がその持ち分を手放す兆候は存在しないため、新規プロジェクトが稼働し、新資金が流入した段階で、Shah一族が再度その持ち分を引き上げる可能性もある。MukandのNiraj Bajaj重役(MD)は、「70年にわたる両ファミリーの協力関係に変化はない。Bajaj一族の持ち分は、Shah一族のそれを多少上回るかも知れないが、両者の協力精神に変わりはない。Mukand一族により創設されたJeewan社に対するBajaj/Shah両ファミリーの50:50の出資率は今後も維持される」と語った。
Mukandはジャールカンド州におけるプロジェクトの他、マハラシュトラ州Mumbai市内のKalwa工場に150~200クロー(US$3318万-4425万)を投じ、年産能力を25万トン以上拡張する計画だ。また650クロー(US$1.4381億)の債務を再編し、今年末までに負債/自己資本比率を1;1引き下げることを計画している。
|