2005-11-04 ArtNo.36635
◆Reliance、年間精製能力3千万トンの新製油所計画
【アーマダバード】インドの指導的石油製品輸出業者に数えられるReliance Industies Ltd(RIL)は、年産3000万トンの輸出指向型石油精製施設を設けることを検討している。
エコノミック・タイムズが11月1日、業界アナリストの言を引用し報じたところによると、新製油所は規模の経済性を備え、税制優遇措置の恩恵も享受できるため、最高のコスト効率を実現できる見通しだ。RILはガソリン、ディーゼル、その他の重油(heavy fuel)を輸出、昨年の石油製品輸出は50%の成長を見た。こうした中で同社は、政府に液化石油ガス(LPG)と灯油の輸出も認めるよう求めている。
インド政府は、地元製油業界に輸出需要に応じられるよう設備能力の大規模な拡張を求めており、国営石油会社Indian Oil Corporation(IOC)は既にそのための研究を開始している。
業界筋によると、最近57億米ドルを投じて、グジャラート州Jamnagar製油所の年間原油処理能力を現在の3000万トンから2008-09年までに6000万トンに拡張する計画を発表したRILは、既存製油所の拡張に代え、新製油所を建設する可能性を検討している。今のところ特別経済区(SEZ)計画は議題にのぼっていないが、間もなく取締役会で協議されるものと見られる。Mukesh Ambani会長は全国に8~9カ所のSEZを開発する計画を提起しており、Jamnagar SEZ計画は、その一環。グジャラート州の他、パンジャブ州、カルナタカ州、西ベンガル州が検討されおり、Jamnagarプロジェクトは中でも最大規模のSEZになる。
消息筋によると、SEZプロジェクトは、最近新設されたReliance Engineering社により手掛けられる可能性がある。Ambani氏は既にパンジャブ州、ハリヤナ州、西ベンガル州の指導者と面会し、関係問題を協議しており、カルナタカ州やマハラシュトラ州も間もなくSEZ計画のフォーカス・エリアになる見通しと言う。
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