【ニューデリー】州議会内の反乱に直面した国民会議派指導部は、ジャム&カシミール守護職の交代を決定、Ghulam Nabi Azad都市開発国会対策相を新首席大臣に指名した。
ビジネス・スタンダードが10月28日報じたところによると、国民会議派全国委員会(AICC:All India Congress Committee)のAmbika Soni書記長は27日記者会見し以上の発表を行った。ジャム出身のAzad氏はカシミール語を話すイスラム教徒で、11月2日にスリナガルで新首席大臣に就任する。
Soni書記長によると、国民会議派のSonia Gandhi総裁は州議会議員を含む党指導部の意見を聴取した後、以上の方針を決定、同方針はMufti Mohammad Sayeed首席大臣に伝達された。Sayeed首席大臣は中央の決定に対する人民民主党(PDP:Peoples Democratic Party)の全面的支持を確認した。
ジャム&カシミール州首席大臣の交替は、国民会議派とPDPの連立政権が2002年11月に発足してい以来、3年ぶりのこと。両党の合意の下、州議会の6年の任期の最初の3年間はPDPが、後半の3年間は国民会議派が、それぞれ連立政権を指揮することになっており、今回の首席大臣交替は同合意に基づいている。
国民会議派指導部は当初、首席大臣の交替に関して意見が分かれていた。一部のリーダーは、Mufti現首席大臣を緩衝装置として、国民会議派は第2バイオリンを務め、前回選挙で国民会議派が好成績を上げたJammu及びLadakh地区の支持基盤強化に力を集中すべきだと主張した。しかし国民会議派の州議会議員21人がニューデリーを訪れ、即時首席大臣を交代させないなら、辞職すると圧力をかけたことから、新首席大臣を立てる方針が決まったようだ。国民会議派指導部は地震被災地の救援と再建活動が阻害されないようMufti首席大臣に2ヶ月だけ留任を求めたが、Mufti氏は少なくとも1年間の続投を求め、日当ベースの留任は拒絶したと言う。
一方、インディアン・エクスプレスが28日伝えたところによると、Azad都市開発国会対策相のジャム&カシミール首席大臣就任が呼び水になり、近く中央政府の内閣改造が行われる見通しだ。Azad氏の異動に伴い内閣の空席は、都市開発相/国会対策相/石炭相(Shibu Soren氏)/体育相(故Sunil Dutt氏)/印僑問題担当相(Jagdish Tytler氏)の5ポストになった。