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1995-10-25 ArtNo.3655
◆<星>不動産価格急騰時代終焉:JLW
【シンガポール】過去2年間続いた不動産価格の急騰時代は終息し、市場は新時代を迎えている。
不動産コンサルタント会社、ジョーンズ・ラング・ウートンが23日に発表した1995年第3四半期不動産市場動向報告書によれば、過去2年来のオフィス/住宅/工業用不動産の市場動向は賃貸料/不動産価格の急騰により特徴づけられたが、今後は上昇するにしても、下降するにしても小幅な値動きになりそうだ。
第1、2、3四半期に買い上げられた住宅は6万2000ユニットと、過去3年来の平均8万20ユニットを下回った。コンドミニアム及びアパートの第3四半期の全島レベルの賃貸料上昇率は1%以下で、依然人気の高い優良地区の価格により値上がり基調が維持された。不動産価格の上昇率も2.5%にとどまった。しかし住宅需要は今後も安定を保つものと見られる。
第3四半期のオフィスの月間賃貸料は全国平均で平方フィート当たり7Sドルと、年率2.1%上昇、やはりラッフルズ・プレース等の一等地の物件に支えられた。ラッフルズ・プレースでは来年初にリパブリック・プラザが完成するまでは、供給が逼迫する見通しで、第3四半期の同地賃貸料は平方フィート当たり9.45Sドルと5%アップした。オフィス賃貸料は向こう数四半期にわたり小幅な上昇を見るものと予想される。ラッフルズ・プレースにおける供給の逼迫はマリーナ・センターにおける新規供給により平均化され、中央市街(CBD)の賃貸料の上昇は穏やかなものとなる見通しだ。比較的長期にわたって上昇基調を辿ってきたオフィス不動産価格は前四半期と同レベルにとどまった。しかし全国レベルの入居率は97%と、ハイレベルを維持している。
工業用不動産市場は第3四半期も引き続き堅調で、賃貸料は今年初以来11~19%アップ、不動産価格は6月末以来3%上昇した。同部門は賃貸料も不動産価格も向こう数カ月安定した上昇基調を維持するものと予想されている。(ST,BT,LZ:10/24)
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