2005-10-19 ArtNo.36531
◆Reliance、US$11億以上投じタンカー25隻購入計画
【ムンバイ】Reliance Industries Ltd(RIL)は5000クロー(US$11.48億)以上を投じ、化学品/原油/石油製品等を輸送するタンカー25隻の購入を計画している。
ビジネス・スタンダードが10月15日、RIL筋の消息として伝えたところによると、これはグジャラート州Jamnagar製油所の年間原油処理能力を3000万トンから6000万トンに拡張するのに伴うもので、具体的投資額は購入する船舶の組み合わせにより異なる。例えば、購入する液化天然ガス(LNG)タンカーの比率が高ければ、投資額は一層膨張する。化学品タンカーの1隻当たりコストが3000万米ドル以上、中クラスの石油製品タンカーや液化石油ガス(LPG)運送船が同4000万米ドル以上、Aframax原油輸送船が同6000万米ドル、大型原油運搬船(VLCC:very large crude carrier)が同1億2500万米ドル前後であるのに対し、LNGキャリアのコストは1隻2億米ドル以上する。
RILは現在、タグ・ボート、艀、オフショア・サポート船等、主に小型船舶を保持しているものの、原油やガス、石油製品の公海上における輸送は他社に依頼している。しかしJamnagar製油所の拡張に伴い独自の輸送船団を保持するメリットが増す。RILは中古船の購入も含め、様々なオプションを検討しているが、まだ具体的方針を決めていない。
消息筋によると、世界の主要造船所は2008年まで手持ち契約を有するため、新造船の購入には数年を要する。したがってRILが直ちに独自の船団を手に入れようとすれば、既存の海運会社を買収する他ないと言う。
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