2005-10-17 ArtNo.36526
◆Hindustan Petroleum、BPと対等出資合弁覚書
【ニューデリー】国営石油精製会社Hindustan Petroleum Corporation Ltd(HPCL)は13日、BP plc(旧社名British Petroleum)と、インド国内において石油精製/マーケッティング業務を共同で手掛ける50:50の合弁に関する仮契約(LOI:letter of intent)を結んだ。
ヒンドゥー・ビジネス・ライン、ザ・ヒンドゥー、インディアン・エクスプレス、エコノミック・タイムズが10月14日報じたところによると、HPCLのM.B. Lal会長兼MDとBPのJohn Manzoni重役(CEO)は、Shankar Aiyar石油天然ガス相及びBPのLord John Browne重役(グループCEO)の立ち会いの下、LOIに調印した。
HPCLとBPは手始めにパンジャブ州Bhatindaにおける1万2000クロー(US$27.56億)の製油所建設計画を手掛けるものと見られる。HPCLのLal会長が調印式後語ったところによると、Bhatinda製油所計画の出資構成は1ヶ月以内に詰められる。Bhatinda製油所プロジェクトを進める新会社Guru Gobind Singh Refineries Ltd(GGSRL)にHPCLとBPは少なくとも各26%出資する。日量18万バレル、年間900万トンの原油処理が可能な製油所は2009年までに完成する。
Lord Browne氏によると、インドは世界的に最も急成長するエネルギー市場の1つであり、BPは参加可能領域の評価作業を進めている。BPは総合的なプロジェクトへの参画に関心が有り、HPCLとの提携はこの種の機会の開拓に役立つ。BPはKrishna Godavari海盆における深海探査にも関心があると言う。
Lal氏によると、Bhatindaプロジェクト以外に両社は、同製油所の2009年の稼働に備え小売りサービス・ステーション網を構築する等、共同マーケッティング活動を手掛けることができる。両社は合同チームを設け、合弁事業の進捗状況を点検するとともに、海外事業を含む、他の領域のビジネス機会も探る。両社は共同で原油を選考し、HPCLの他の製油所に供給することもできる。HPCLはBPが海外で手掛ける精製事業やマーケッティング活動に参加することもできると言う。しかしLord Browne氏は両社の合弁はインド国内に限定されていると語った。
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