2005-10-17 ArtNo.36523
◆政府、小型発電/リサイクル発電のため大型起債準備
【ニューデリー】インド政府は向こう5~7年間に小型水力発電所や再生可能エネルギーを用いた発電施設を設けるため、RGAU債(Rajiv Gandhi Akshay Urja Bonds)の発行を計画している。
ヒンドゥー・ビジネス・ラインが10月14日伝えたところによると、RGAU債は、『インド再生可能エネルギー開発局(IREDA:Indian Renewable Energy Development Agency)』が起債することになる。IREDAは非伝統的エネルギー省傘下の非銀行金融会社(non-banking financial company)で、RGAU債発行計画は、首相の承認を待って、詳細が詰められる。
非伝統的エネルギー省は現在25MW(メガワット)以下の水力発電プロジェクトを監督しているが、追って250MWまでの水力発電プロジェクトの監督を引き受けることになる。目下のところ25MWを超える水力発電プロジェクトは電力省が監督している。
Manmohan Singh首相を座長とするエネルギー調整委員会(ECC:Energy Coordination Committee)は10月17日の会議で同問題を討議するはずだ。同委員会のメンバーには、大蔵省、電力省、石炭産業省、石油天然ガス省、非伝統的エネルギー省、計画委員会(Planning Commission)の代表が含まれる。同会議の承認が得られたなら、RGAU債の発行額、償還期間やその他の詳細が詰められる。IREDAが再生可能エネルギー関連の全てのプロジェクトの結節機関(nodal agency)を務める際の総合的必要に基づいて、RGAU債の詳細が決定される。
しかしNBFCに過ぎないIRDAが市場で資金を調達するには限界がある。このためIRDAの権限を一層強化することも検討されている。
エネルギー調整委員会は250MW以下の既存水力発電所の監督権を電力省から非伝統的エネルギー省に移転するのと同時に、計画されている250MW以下の水力発電プロジェクト112件の移転も検討している。これら112件の発電プロジェクトの合計キャパシティーはおよそ1万5600MW、プロジェクト・コストは8万~9万クロー(US$183.74億-206.71億)と見積もられ、第11次五カ年計画期間に建設される5万MWの水力発電プロジェクトの一部を成している。
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