2005-10-14 ArtNo.36501
◆Citi、Kinetic Financial買収し二輪車金融に本腰
【ニューデリー】CitigroupはKinetic GroupからKinetic Financial Services(KFS)の67%権益を買収、二輪車ローン・ビジネスを強化した。
エコノミック・タイムズが10月5日報じたところによると、1990年代後半に設立されたCitifinancialは、乗用車ローン、住宅ローン、個人融資の3部門をビジネスの中核としているが、耐久消費財と二輪車ローンは同社のビジネス・ポートフォリオの中では比較的小規模な部分を占めて来た。しかし今回KFSの支配権益を取得したことにより、二輪車ローン・ビジネスが補強されるものと見られる。
Firodia一族は、25年前にTwentieth Century Financeと合弁でTwentieth Century Kinetic Finance(TCKF)を、またIntegrated Financeと合弁でIntegrated Kinetic Fincap Finance(IKFF)を設立、Kineticの二輪車ビジネスを補完する二輪車融資ビジネスに乗り出した。Kineticは1996年にIKFFを完全買収し、社名をKinetic Lease and Financeに変更、1997年にTCKFを完全買収し、社名をKinetic Fincapに改めた。Kineticはさらに2000年にはKinetic Fincap/Kinetic Lease Finance/Kinetic Capital Finance3社を合併し、Kinetic Financeを設けた。Kineticはその後、Kinetic Financeの33%権益をCitifinancialに売却、後者と提携した。
インドの外国投資政策の下、非銀行金融会社(NBFC:non-banking finance company)に対する100%の外国直接投資は、NBFC部門に義務づけられた最低資本基準を満たしさえすれば、自動認可ルートを通じて認められる。しかし自動認可ルートを通じた既存株式の買収により下流部門に投資することは認められていないと言う。
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