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2005-10-12 ArtNo.36486
◆OP Jindal、非鉄事業に重心シフト?
【ムンバイ】製鋼ビジネスを中核とするOP Jindal Groupは非鉄金属、貴金属、宝石、石炭、発電領域のビジネス機会の開拓を通じ、事業を多角化する構えだ。これは鉄鋼ビジネスに専心し、事業を拡大して来たグループのこれまでの戦略と際だった対照をなしている。
エコノミック・タイムズが10月10日伝えたところによると、OP Jindal氏の末子、Jindal Steel and Power(JSPL)のNaveen Jindal重役(MD)は、ダイアモンド、宝石、その他の関係鉱物の探査・開発に進出、Jindal South West Steel Ltd (JSW)のSajjan Jindal重役(MD)はアルミニウム等の非鉄金属と非キャプティブ用途の発電事業に多角化、Jindal Stainless Ltd(JSL)のRatan Jindal副会長兼MDも炭坑事業と非鉄金属ビジネスに乗り出している。こうした戦略転換は、主に鉱山開発技術の利用拡大と、流動性のより良好な運用にあるものと見られる。
JSPLはジャールカンド州における3009平方キロ以上の地域におけるダイアモンド、宝石、金、その他の関係鉱物の探査認可(reconnaissance permit)を取得した。JSPLのSushil Maroo取締役によると同社はこうした領域のビジネス機会に注目している。鉱山開発の経験を有するJSPLは、この種の経験を、より生産的で好収益が見込め、将来の成長を約束する領域に生かせるかも知れない。しかし現時点で同ビジネスの将来を予想するのは時期尚早で、なお暫く探査活動を続け、先行きの見通しがハッキリした時点で方針を決めると言う。
一方、Sajjan Jindal氏は、世界的スケールのアルミニウム精錬会社になることを目指しており、同氏が率いるJSW Holdingsはアンドラプラデシュ州政府と、年産100万トンのアルミナ精錬施設を設け、その後さらにアルミニウム精錬施設も建設する覚書を交換した。
Sajjan Jindal氏はまた高付加価値鋼板の原料になる亜鉛の生産にも強い関心を見せているが、インド国内に良質な亜鉛鉱山が存在しないことから、同ビジネスへの本格的進出は断念するかも知れない。しかし発電事業に関しては、傘下のキャプティブ発電会社Jindal Thermal Power Company (JTPC)を通じた野心的計画を準備しているようだ。JTPCは現在260MWの発電施設を経営、昨年度は100クロー(US$2297万)以上の利益を計上した。Tata Powerと協力し、マハラシュトラ州の電力需要に応じているJTPCは、電力取引ビジネスの他、マハラシュトラ州/ラジャスタン州/カルナタカ州における発電事業への進出、証取上場を通じた資金調達等を計画しているようだ。
この他、Ratan Jindal氏が率いるJSLもオーストラリア、インドネシア、アフリカ等における石炭およびクロム鉄採掘の機会を探っていると言う。
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