2005-10-12 ArtNo.36484
◆Mittal Steel、ジャールカンド州政府と鉱山/鉄鋼事業覚書
【ランチ】世界最大の鉄鋼メーカー、Mittal Steel Company (MSC)は8日、ジャールカンド州政府と、約4万クロー(US$91.87億)を投じ同州に年産1200万トンの鉄鋼プラントを設けるとともに、鉱山事業を手掛ける覚書を取り交わした。
デカン・ヘラルド、ビジネス・スタンダード、ヒンドゥー・ビジネス・ライン、ザ・ヒンドゥー、エコノミック・タイムズ、インディアン・エクスプレスが10月9日報じたところによると、MSCのLakshmi N Mittal会長兼CEOとジャールカンド州政府のP P Sharma総務次長(Chief Secretary)は、Arjun Munda首席大臣らの立ち会いの下、関係覚書に調印した。鉄鋼プラントは、年産能力600万トンづつ2段階に分けて建設され、第1段階の工事は詳細計画報告(DPR:detailed project report)調印後48ヶ月で完成される。第2段階の工期は54ヶ月。
この他、2500MWの発電施設と従業員のためのタウンシップも設けられる。DPRが完成し、MSCと州政府双方がその内容に満足するなら両者の正式契約が調印される。MSCはDPRに基づき鉄鋼プラント、鉄鉱山、炭坑、水源の所在地や発電施設の建設方針を決める。ちなみに4万クローの投資額には発電施設のコストが含まれていない。
鉄鋼プラントは、条鋼と鋼板を製造、亜鉛メッキや冷間圧延等の下流部門設備も備える。以上の鉄鋼プロジェクトは、約9億トンの鉄鉱石を供給する鉱山の開発を必要とする。MSCは当面30年間の鉱業リース契約を結ぶとともに、同契約を50年延長するオプションの獲得を目指している。これに対してジャールカンド州政府は鉄鉱石6億トンを採掘可能な向こう30年間の鉱山リースを認め、さらに4億トンの採掘が可能な20年間の契約延長を許可する方針とされる。鉱山はジャールカンド州内におけるキャプティブ用途にのみ用いられる。ジャールカンド州政府は適当な石炭鉱山もMSCに提供する計画と言う。
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