SEAnews 2005-10-10 ArtNo.36477

【チェンナイ】シンガポール拠点のFlextronicsは1億米ドルを投じてタミールナド州Chennai近郊Sriperumbudurの200エーカーの土地に工業パークを開発する。
ビジネス・スタンダード、ヒンドゥー・ビジネス・ライン、デカン・ヘラルド、ザ・ヒンドゥーが10月7日報じたところによると、Flextronicsは6日、タミールナド州政府と関係覚書を交換した。Flextronicsは当面同地で通信機器の製造を手がける。追って一部のサプライ・ベースも同パークに移転、それに伴い新たな投資も行われる見通しだ。Flextronics Indiaは現在5000人以上を雇用、インド・ソフトウェア産業に既に大きなプレゼンスを築いているが、工業パークはこうしたプレゼンスを一層補強する。
FlextronicsのMichael Marks重役(CEO)はこれ以前に、「インドのような低コスト製造拠点はハードウェアのコストを15～20％引き下げることができる。同様にロー・コストなソフトウェアが機能するなら、電子製品の全般的コストを大幅に引き下げられる」と語った。Flextronicsオフィシャルによると、インド業務は、ハードウェアとソフトウェアの両面から総合的に手がけられる。
インドのテレコム及び電子市場の規模は、インド業務を拡大する際の主要な条件になる。Flextronicsは製造面でNortelと国際的な協力関係を結んでいる。国営電話会社Bharat Sanchar Nigam Ltd(BSNL)の通信インフラに入札するものはインドに製造拠点を保持せねばならないが、工業パークの開発はNortelが同条件を満たすのを容易にする見通しだ。
年商159億米ドルのFlextronicsはまた、財務や人的資源の運用をチェンナイのキャプティブＢＰＯ(business process outsourcing)に移転する。ＢＰＯ業務の段階的拡張に伴い、向こう2年間に直接2000人、間接的なものも含めれば4000人以上の就業機会が創出される。Flextronicsはポンディシェリーとカルナタカ州Bangaloreにも工業パークを開発する可能性を検討していると言う。