SEAnews 2005-10-10 ArtNo.36476

【チェンナイ】年間売上げ600クロー(US$1.378億)と見積もられるインド・カー・オーディオ市場の60％は未組織部門、あるいはグレー・マーケットにより支配されており、ブランド・カー・オーディオ・プレーヤーは、取り分け小型乗用車カテゴリーにまださしたるプレゼンスを築いていない。
ビジネス・スタンダードが10月8日伝えたところによると、カー・オーディオ・システムの価格は8000～1250万ルピーで、残りの240クロー(US$5512万)の組織市場を、Kenwood、Blaupunkt、Sony等のブランドが争っている。インド自動車製造業者協会(SIAM:Society of Indian Automobile Manufacturers)の統計によれば、2005年3月期年度の乗用車販売台数は81万9000台で、この内ミニとスモール・カーが49万6000台を占めた。
Motor Industries CoのAjay Sahney副ＧＭ(ｶｰ･ﾏﾙﾁﾒﾃﾞｨｱ販売担当)によると、小型乗用車セグメントでは、バイヤーは補助的な機能はカットし、最低価格を追求している。ラジオの消費税は16％だが、車に組み込まれたラジオのそれは、さらに8％ポイント・アップし、24％にのぼる。このことが小型車セグメントにおける低調なブランド品需要の主因になっている。とは言え3年前の消費税率は40％にのぼった。Sahney氏によると、小型車向けオーディオ・システムの全盛は消費税率が一層引き下げられた後に到来すると言う。
Mercedes Benz／Porsche／Audiのオーディオ・システムを独占的に納入しているBose CorporationのRatish Pandey重役(GM)によると、同社のカー・オーディオ市場におけるプレゼンスは国際的にも高級車セグメントに限られている。Bosch Groupの完全出資子会社Blaupunktの自動車メーカーとのタイアップに伴う収入は売上げ全体の8％を占めるに過ぎない。
Blaupunktは発足して既に10年になるが、フランチャイズ方式を通じてその製品に対する一般消費者の認知を得たのは僅か1年まえのこと。このためBlaupunktは向こう2年内にショールーム30店を設け、一般消費者のブランド認知を高める計画だ。インドにおける2004年の売上げ45クロー(US$1034万)の内、35クロー(US$804万)は小売りビジネスからのもので、5クロー(US$115万)はTata Motors／Hyundai Motors India／Ford India／Mahindra&Mahindra等のカー・メーカーとのタイアップを通じて手に入れたと言う。