2005-10-10 ArtNo.36469
◆首相諮問委、インフラ開発資金調達特殊会社設置提案
【ニューデリー】インフラストラクチャーに関する首相諮問委員会(Prime Minister's Committee)は、インフラストラクチャー・プロジェクトの資金調達を手掛ける特殊会社(SPV:special purpose vehicle)を組織するよう提案した。
ヒンドゥー・ビジネス・ライン、エコノミック・タイムズ、ザ・ヒンドゥー、デカン・ヘラルドが10月6日伝えたところによると、来月にもインフラ開発資金の調達を専門に手掛ける特殊会社が離陸する見通しだ。
首相諮問委員会の会議後記者会見したP. Chidambaram蔵相は「諮問委員会はSPVの設立と道路プロジェクトにおける公共民間協力(public-private partnership)方式について討議し、方針を決めた。委員会の提案は経済問題閣僚委員会(CCEA: Cabinet Committee on Economic Affairs)の討議にかけられる」と語った。政府筋によると、蔵相の新年度予算発表に際して構想が示されたSPVの当初払込資本は10クロー(US$230万)、授権資本は1000クロー(US$2.297億)で、道路/港湾/空港/鉄道貨物輸送コリドー関連の公共プロジェクト及び公共民間協力プロジェクトに照準を合わせる。SPVはCCEAの承認を得た後1ヶ月で組織され、今年末までに様々なインフラ・プロジェクトに約1万クロー(US$22.97億)を投入するものと見られる。
Chidambaram蔵相は、「会議ではSPVの構成/管理/任務/借入・返済条件等が話し合われ、完全な合意に達した」と述べ、SPVを巡り計画委員会(Planning Commission)と大蔵省の間に意見の対立が存在するとの説を否定した。SPVの枠組みは柔軟なもので、既存プロジェクトに対する再融資にはオプションが準備されている。SPVの詳細はCCEAの承認を得た後公表されると言う。
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