2005-10-05 ArtNo.36444
◆DCM Engineering、ネズミ鋳鉄製造能力拡張
【ローパル】自動車業界向けエンジン・ブロックやヘッドの製造を手掛けるDCM Engineering Ltd(DCMEL)は、ネズミ鋳鉄(grey iron castings)の年産能力を現在の5万トンから2007年までに7万5000トンに拡大する。
ヒンドゥー・ビジネス・ラインが10月3日伝えたところによると、DCMELのVinay Bharat Ram会長はパンジャブ州Roparの同社工場を訪れた記者団に以上の計画を語った。それによると過去数ヶ月間にデボトルネキングによりネズミ鋳鉄の年産能力を3万8000トンから5万トンに拡大したDCMELは、約50クロー(US$1148万)を投じ、さらに2万5000トンのキャパシティーを追加する。私募や公開公募(IPO)も含め、様々な資金調達方式を検討しており、間もなく最終方針を決める。DCMELは、この他、1.5クロー(US$34万)を投じてSAP/ERPソフトウェアを導入、鋳造ビジネスの近代化と合理化を図っている。同プロジェクトは2006年3月までに完成する。
DCMELはまた、繊維部門のキャパシティー拡張や情報技術(IT)部門の多角化を図り、不動産部門も間もなく初の建設プロジェクトに着手する。不動産部門で得た利益は、製造部門に投資する。
DCMELは既にHyundai、Maruti、Hindustan Motors、General Motors、Swaraj Mazda、Eicher Motors、Ashok Leyland、Mahindra & Mahindra等の自動車メーカーやトラクター・メーカーにその製品を納入、これらOEMの優先納入業者になることを目指している。韓国のGM Daewoo、マレーシアのPerodua、英国のHepworth等、海外の企業にエンジン・ブロックやヘッドを納入、国際市場にもプレゼンスを築いている。
パンジャブ州における既存工場の拡張計画が完了したなら、南インドに新工場を建設、南部ベースの自動車メーカーにも奉仕する。国際メジャーや地元の大手企業と合弁会社を設立することや、海外に製造拠点を設ける可能性も検討している。既存ビジネスに限っては年率20%の成長実現を目指している。
DCMELには上場企業DCM Ltdが70%出資、残りのシェアはプロモーターのVinay Bharat Ram一族が握っている。
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