SEAnews 2005-09-30 ArtNo.36410

【バンガロール】国営Hindustan Machine Tools Ltd (HMT)は、三菱と多用途車(MUV:manufacture multi-utility vehicle)の製造協力問題を協議しているもようで、近く何らかの発表がなされるものと予想されている。
インディアン・エクスプレスが9月28日伝えたところによると、ＨＭＴは独自開発したプロットタイプ『Garuda』のパフォーマンスが不満足なことから、ＭＵＶ事業の合弁パートナーを物色して来た。
ハリヤナ州Pinjoreを拠点にするHMT Tractors LtdのSK Sharma重役(CGN)によると、ＭＵＶの製造はトラクターの製造とは全く異なる技術を必要とする。プロットタイプを製作したからと言って直ちにＭＵＶを製造できる訳ではない。それは大きな挑戦であり、プロフェッショナルの指導を必要とする。
Santosh Mohan Dev重工業相は最近、「ＨＭＴは農業用途や少人数の人員輸送に利用できる車両の製造に関して日本企業とのタイアップを検討している」と語った。三菱との提携に関して同相は「話し合いはまだ初歩的段階にあり、合弁事業にするか、技術提携にするかも決まっていない」と付言した。
しかし業界筋は、「ＨＭＴチームは最近、日本の三菱本社に赴いており、間もなく三菱チームによるPinjore工場の視察が行われるだろう」と語った。
パンジャブ州Hoshiarpur拠点のSonalika Tractors Ltdは、ヒマチャルプラデシュ州の免税地区Una県Ambでスポーツ・ユーティリティー車(SUV)を製造する協力協定をMG-Roverと結んでおり、ＨＭＴはSonalikaとの競争に晒されている。
ビジネス・スタンダードが9月29日報じたところによると、三菱と提携する可能性が報じられる中で、ＨＭＴの28日のボンベイ証券取引所(BSE)における株価は、前日の終値88.95ルピーから93ルピーに4.55％アップした。