2005-09-28 ArtNo.36402
◆ロシア企業Sistema、テレコム企業3社権益買収目指す
【ムンバイ】ロシアの複合企業AFK Sistemaは、インド・テレコム市場の開拓を目指し、地元テレコム企業3社の権益買収を図っている。
ビジネス・スタンダードが9月26日報じたところによると、テレコムや情報技術(IT)事業を含む様々なビジネスを手がけるAFKは過去数ヶ月間にReliance Telecom Ltd (RTL)、Idea Cellular、Aircelと相次いで商談したが、何れも合意に至っていない。テレコム業界筋によると、RTLとの交渉の行方は定かでないが、Idea CellularとAircelのプロモーターらは、ロシアの富豪、Vladimir Yevtushenkov氏に率いられるAFKの買収オファーに冷淡な反応を見せている。Ideaの主要株主TataグループのRatan Tata会長とBirlaグループのKumarmangalam Birla会長は、何れもIdea持ち分を売却する考えのないことを声明している。
Aircelも一時は戦略パートナーを物色していたが、今では公開公募(IPO)を通じた資金調達に戦術を転換している。AFKはAircelの49%の権益を4億5000万米ドルで買い取る覚書を交換したものの、同覚書の有効期限は既に切れている。
こうした中でAFKは最近、Anil Dhirubhai Ambani Enterprisesに接触、コルカタ、西ベンガル、オリッサ、マドヤプラデシュ、ヒマチャルプラデシュ、アッサム、ビハールの8サークルを経営、契約者1520万人を有するGSMオペレーター、RTLの権益買収を提案したようだ。伝えられるところでは10億米ドルの買値をオファーしたとされる。RTLを1995年に設立したAnil Ambani氏は現在同社の65%のシェアを握っており、残りのシェアは最近の事業再編により特殊会社(special purpose vehicle)に移転されている。
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