【ニューデリー】原油生産の下降が祟り8月のインフラ中核産業6業種の成長率は5.7％と、昨年同月の6.3％を下回った。しかしほとんどゼロ成長にとどまった7月に比べれば、セメントと石炭の二桁成長に加え、電力／鉄鋼生産の7％以上の成長に支えられ復調した。
ヒンドゥー・ビジネス・ライン、ビジネス・スタンダード、エコノミック・タイムズ、インディアン・エクスプレスが9月26／27日報じたところによると、Oil and Natural Gas Corp(ONGC)のMumbai High North油田で7月27日に火災が発生、日産11万バレルのロスが生じたこともあり、8月の原油生産は－16.1％(5.1%)の落ち込みを見た。石油精製の伸びは2.3％(4.4%)、鉄鋼完成品は7.8％(9.3%)と、何れも前年同期の実績(括弧内数字、以下同様)を下回った。しかし石炭生産は10.9％(1.0%)、セメントは17.8％(1.1%)、電力は7.7％(7.5%)と好調だった。
今年初5ヶ月(2005/4-8)のインフラ中核産業成長率は5.1％と、前年同期の6.5％に比べやはり鈍化した。内訳を見ると、原油生産－4.5％(4.7%)、石油精製－1.8％(8.8%)、石炭7.2％(6.9%)、鉄鋼完成品7.6％(5.6%)、セメント11.4％(3.8%)、電力5.8％(7.8%)だった。