2005-09-23 ArtNo.36369
◆Eveready、BPL Soft買収し、世界3位の乾電池会社に
【コルカタ】西ベンガル州Kolkata拠点のEveready Industries India Ltd(EIIL)は、カルナタカ州Bangalore拠点の塩化亜鉛バッテリー製造会社BPL Soft Energy Systems Ltd(BSESL)を67クロー(US$1539万)で買収することで合意、両社は関係覚書を交換した。これに伴いEIILは国内乾電池市場の55%のシェアを手に入れると同時に、Panasonic、Energizerに次ぐ、世界第3の乾電池メーカーになる。
インディアン・エクスプレス、ヒンドゥー・ビジネス・ライン、ザ・ヒンドゥー、エコノミック・タイムズ、デカン・ヘラルドが9月20日報じたところによると、BM Khaitan氏に率いられるEIILは、45クロー(US$1034万)で、BPL Ltd及びその関連会社から額面10ルピーのBSESL株4900万株を買い取るとともに、BSESLの22クロー(US$505万)の負債を引き受ける。
EIILはバンガロール近郊Maddurに年産2億4000万ユニットの製造施設を有し、昨年通年で12億ユニットを販売した。これに対してBSESLはカルナタカ州の工場で年間2億ユニットの金属包装乾電池を製造、国内金属・紙包装乾電池市場の10%のシェアを握っている。
PowercellやSakti等のブランドを保持するBSESLの2004-05年の売上げは100クロー(US$2297万)と、ほぼ収支の均衡を実現したものの、25クロー(US$574万)近い累積損失を抱えている。
BPLは、PriceWaterhouseCoopers (PwC)の勧告に基づき、非中核業務を手放し、娯楽電子、医療電子、工学プラスチック、ツーリング等の中核業務に力を集中する方針を決めた。BPLは最近また、カラー・テレビジョン・ビジネスをサンヨーとの対等出資合弁会社に転換した。しかしアルカリ電池ビジネスは売却を見合わせた。アルカリ電池工場は目下操業を停止しているが、BPLのAjit Nambiar会長兼MDは、「アルカリ電池ビジネスについては国際提携の可能性を探っている」と述べており、米国、欧州連合(EU)、英国、日本等へ輸出する際は、サンヨー・ブランドを用いるものと見られる。
取引完了後の国内乾電池市場の各社のシェアはEveready55%、Nippo28%、Novino14%、GEEP3%。
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