2005-09-16 ArtNo.36329
◆Mangalore製油所、精製能力の4千万トン拡張準備
【ニューデリー】国営探査開発会社Oil and Natural Gas Corporation (ONGC)傘下の石油精製会社Mangalore Refineries and Petrochemicals Limited(MRPL)は、年間精製能力を5200万トンに4000万トン拡張する計画を石油天然ガス省に通知した。
インディアン・エクスプレスが9月13日伝えたところによると、MRPL既存設備の年間定格精製能力(rated capacity)は969万トンだが、既に年間1200万トンの原油を処理している。これに4000万トンのキャパシティーを追加すれば、年間処理能力は5200万トンに達し、国内最大規模の製油所になる。しかし拡張計画のタイムフレームは明らかにされていない。MRPLは年間キャパシティーを先ず969万トンから1500万トンに拡張する計画に着手、芳香族コンプレックスの詳細事業化調査も準備しており、プロジェクト・コストは8635クロー(US$19.83億)と見積もられている。
インドの年間原油精製能力は1億2769万トンで、Indian Oilとその子会社の精製能力が最大の5200万トン、Relianceの3300万トンがこれに次ぐ。
MRPLはカルナタカ州Mangaloreの特別経済区(SEZ)に年間原油処理能力1500万トンの製油所を含む石油精製・石油化学コンプレックスを建設することも計画しており、こちらのプロジェクト・コストは2万5000クロー(US$57.42億)。MRPLは外国パートナーと合弁を組む計画だ。
この他、MRPLはCairn Energyと合弁でラジャスタン州Barmerに年間キャパシティー750万トンの抗口製油所を建設、アンドラプラデシュ州KakinadaにはInfrastructure Leasing & Financial Services (ILF&S)及びAndhra Pradesh Industrial Development Corporationと合弁で年間キャパシティー500万トンの新製油所を設ける計画だ。両プロジェクトのコストは合計1万5000クロー(US$34.45億)と見積もられている。
MRPLはまたアンゴラに年間キャパシティー1000万トンの製油所を建設することを検討している。ONGC Videsh Limited (OVL)のアンゴラにおける油田開発入札の成否が鍵になり、プロジェクト・コストはまだ見積もられていない。
MRPLの昨年度の年商は2万650クロー(US$47.43億)、純益は850クロー(US$1.95億)だった。
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