2005-09-16 ArtNo.36325
◆Flextronics、タミールナド州にUS$1億新工場建設
【チェンナイ】世界のトップ電子契約製造会社Flextronics International Ltd(FIL)は、約1億米ドルを投じ、タミールナド州Chennai近郊のSriperumbudurに第2工場を設ける準備を進めている。
ヒンドゥー・ビジネス・ラインが9月14日伝えたところによると、タミールナド州政府は13日、FILに提供する奨励措置パッケージを承認した。同パッケージには個々の製品をターゲットにした特別経済区(SEZ)ステータスが含まれる。タミールナド州が品目ごとのSEZ(product-specific SEZ)ステータスを中央政府に申請するのは今回で3度目。Maraimalai NagarのMahindra Industrial Parkは自動車コンポーネント/情報技術(IT)/衣料品専門のSEZステータスを認めらており、SriperumbudurのNokia工場もSEZステータスを認められている。
消息筋によると、この他の奨励措置には税制優遇措置とインフラ面の支援が含まれる。州政府が奨励措置を認めたことから2週間以内に同社と州政府の間で関係協定が調印されるものと見られる。
FILは当初、セル式電話とセット・トップ・ボックスを製造、その後、自動車電装品、医療機器、レーザー・プリンター等の製造も検討している。
シンガポールに本社を置くFILの2005年3月期年商は159億米ドル。カルナタカ州BangaloreのMotorola製造施設に続き、チェンナイ拠点のテレコム・ソフトウェア開発会社、FutureSoftを買収、インドにおけるプレゼンスを着々と強化している。
一方、インディアン・エクスプレスが9月14日、東京発ロイター電を引用し伝えたところによると、FILのPeter Tan社長(アジア太平洋地区担当)は、当初3000万~5000万米ドルを投じてインドに第2工場を設ける計画を明らかにした。同氏によるとFILは向こう10~15年の間に3億~5億米ドルをインドに投資する。
FILはインドを第2の中国にすることを検討している。しかしインドには訓練された労働力が存在せぬため、十分な準備が必要とされる。タミールナド州の第2工場は150エーカー(60ha)の土地に設けられ、テレコム機器の製造を手掛ける。関係協定が間もなく調印される。
現在69.7%の権益を握るFlextronics Software Services Ltd(FSSL)の残余株買収計画に関してTan氏は「株の値上がりが、阻害要因になっている。どんな価格でも買い取ると言う訳ではなく、上場会社のままでも苦にしない」と語った。FILは今年5月にFSSLの残余株に1億3700万米ドルを支払う用意があると表明していた。
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