【ニューデリー】乗用車(passenger car)の国内販売は、2ヶ月連続の落ち込みを見た後、8月に昨年同月比14.8%の成長を回復した。
ヒンドゥー・ビジネス・ライン、エコノミック・タイムズ、ビジネス・スタンダード、インディアン・エクスプレスが9月14日、インド自動車製造業者協会(SIAM:Society of Indian Automobile Manufacturers)の発表を引用し伝えたところによると、乗用車の国内販売台数は7万2165台と昨年同月の6万2845台に比べ14.8%増加した。
General Motors Indiaの販売台数は昨年同月比71%増の2150台、Hyundai Motor Indiaのそれは同51%増の1万4806台と、業界全体の成長を牽引した。マーケット・リーダー、Maruti Udyogの販売台数もM800の持続的下降に関わらずSwiftの好調に支えられ、昨年同月比12.39%の伸びを見た。しかし、コンパクト・カーとミッド・サイズ・セグメントの指導的プレーヤー、Tata Motorsの8月の販売台数は1万1218台と昨年同月の1万1611台を3.45%下回った。
乗用車の販売台数は国内の主要2市場マハラシュトラ州及びグジャラート州を7月に襲った洪水と、新排ガス基準の導入や課税率引き上げに伴う値上がりに祟られ、6月に-1%、7月に-10.65%と、連続してマイナス成長を記録した。多用途車(utility vehicles)を含む乗用車両(passenger vehicle)の販売台数も7月に7.51%下降したが、8月には13.92%の成長を回復した。
この結果、今年初5ヶ月(2005/4-8)の乗用車販売台数は33万2159台と、昨年同期の31万5370台に比べ5.32%増加した。
乗用車の8月の輸出台数は昨年同月比12%増の1万8432台を記録、二輪三輪車を含む全ての自動車輸出台数も53.79%成長、7月の30.26%の伸びを上回った。
最近、P.Chidambaram蔵相は「小型乗用車に対する税制優遇措置を検討している」と語ったが、アナリストらは2005-06年の乗用車産業の成長見通しを上方修正しつつある。