【コルカタ】IBM Global Services India Pvt Ltd(IBMGSI)は1万ルピー(US$230)未満のパーソナル・コンピューター(PC)をインド市場に紹介する可能性を検討している。
ビジネス・スタンダードが9月9日報じたところによると、IBMGSIカントリー・マネージャーのSatish Kaushal氏は、農村電話振興話協会(Grasso:Grameen Sanchar Society)主催の電子政府セミナーの会場で以上の消息を語った。
それによると、インドのPC価格は一般国民の可処分所得の額を遙かに上回っている。少なからぬ地域メーカーが相次ぎ1万ルピー未満のPCを発売、最近はHCL Infosystemsのような全国プレーヤーも戦列に加わった。今では主要企業の大部分が1万ルピー未満のPCセグメントに注目している。こうした動きはPCを一般国民の手の届くものにすると言うT D Maran通信情報技術(IT)相の目標にも合致している。しかしKaushal氏は、Lenovo傘下に入ったIBMの如何なる部門が、何時1万ルピー未満のPCをインド市場に紹介するのか、詳細を明らかにしなかった。
同氏によると、インドは電子時代への準備度(e-Readiness)で他の多くの国に遅れをとっている。IBMが60項目にわたり調査した結果、インドは世界の46位にランクされた。しかもこうしたシナリオは過去数年悪化している。インド政府は2004-05年に電子政府プロジェクトに約5000クロー(US$11.48億)を投じたが、さしたる成果は上がっていない。過去5年間に1400件のパイロット・プロジェクトが実行されたものの目標を達成したものは10件に満たない。成果を上げるには、農村部におけるコネクティビティーやテクノロジー・インフラを一層改善する必要があると言う。