2005-09-07 ArtNo.36269
◆Reliance、US$1.8億投じスチレン製造施設建設計画
【バンガロール】Reliance Industries Ltd(RIL)は800クロー(US$1.84億)を投じてグジャラート州Jamnagar製油所に、年産75万トンのスチレン製造施設を設けることを計画している。
エコノミック・タイムズが9月3日報じたところによると、エチルアルコール・ベースの複数の中規模スチレン工場が数年前に操業を停止して以来、インドは国内で必要とされるスチレンを全て輸入して来た。
RILは米国企業ABB Lummus Globalの技術支援下にインド初の、また世界的に14番目の石油化学ベースのスチレン製造施設を設ける見通しだが、RILは以上の消息についてコメントを控えている。
観測筋によると、製油所二次製造施設の排ガスから先ずエチレンを採取、スチレン製造の主要原料にするものと見られる。これによりRILはスチレンの製造コストを大幅に引き下げることができる。また第2の原料ベンゼンについては、ジャムナガル製油所自体と、グジャラート州Haziraおよびマハラシュトラ州PatalgangaのRIL石化コンプレックスから手に入れることができる。換言すればRILはベンゼンの付加価値を高めることができる。
これまで少なからぬプレーヤーがスチレンの製造を計画したものの、インドにおけるスチレンの生産は採算が望めないとして、金融会社が融資を認めなかったことから、実行に至らなかったと言う。
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