【ムンバイ】インドの米国および欧州連合(EU)向け繊維輸出は今年上半期(2005/1-6)に29.5%と75%弱増加した。
インディアン・エクスプレスが9月2日伝えたところによると、綿繊維輸出促進理事会(TEXPROCIL:Cotton Textiles Export Promotion Council)のB K Patodia会長は同紙に以上の消息を語った。それによるとインドの対米輸出の伸び率は同期間の米国の繊維輸入の伸び率10.98%を上回り、中国に次いで2番目だった。インドの伝統的なライバル、パキスタン、インドネシア、トルコの伸びはインドに及ばなかった。商業情報統計総局(DGCIS:Directorate General of Commercial Intelligence and Statistics)のデータから見ても、貿易割当制撤廃後のインド繊維製品の輸出パフォーマンスは良好と言える。
米国のインドからのホーム・テキステイルの輸入は、例えば枕カバー(pillowcases)は56.24%、敷布(sheeting)は56.31%、ベッド・カバー(bed spreads)は12.06%、タオルは19.11%、それぞれ増加した。
インドのEU向け輸出は2005年1-4月の間に6.82%増加した。同期のEUの輸入全般がマイナス成長を記録したことを考えれば、インドのパフォーマンスは評価できる。同期には衣料ばかりでなく、ホーム・テキステイルのEU向け輸出もプラス成長を記録した。
EUと米国が中国製繊維製品の輸入規制を敷く中で、インド繊維製品の両市場への輸出見通しは益々明るいと言う。