【チェンナイ】TVS Motor Company(TVSMC)の8月の二輪車販売台数は昨年同月の8万9500台から10万3063台に15％増加した。
エコノミック・タイムズ、ヒンドゥー・ビジネス・ライン、ビジネス・スタンダード、ザ・ヒンドゥーが9月1／2／3／4日、伝えたところによると、8月のモーターサイクル販売台数は昨年同月の4万9020台から5万9675台に22％、スクータレットは同1万8576台から2万1873台に18％、それぞれ増加したが、モーペッドは同2万1904台から2万1515台に微減した。しかしモーペッド市場シェア・トップの座は維持した。またTVS Scootyは引き続き100ｃｃ未満のスクータレット・セグメントをリードした。TVSMCの8月の二輪車輸出は昨年同月比44％増の6430台を記録した。
インド自動車製造業者協会(SIAM:Society of Indian Automobile Manufacturers)が1日催した年次会議の会場で、TVSMCのVenu Srinivasan会長兼ＭＤが語ったところによると、TVSMCは来年7月までにインドネシアにおけるモーターサイクルの製造を開始、また同年10月までに同国における販売を開始することを目指している。同社にとって初の海外プロジェクトの投資額は5000万米ドルを予定、当面完全出資子会社を設立するが、流通／マーケッティング面で現地パートナーと合弁を組むことも検討している。
TVSMCはまた70クロー(US$1608万)を投じてヒマチャルプラデシュ州に新工場を設け、100～125ｃｃのモーターサイクルを製造する。同工場は来年6月までに稼働する予定だ。カルナタカ州Mysore工場における三輪車の製造も1年以内に開始する。同社は新事業への投資需要を賄うため昨年、HSBCから1億米ドルを借り入れている。
ビジネス・スタンダードは9月3日、「TVSMCは100ｃｃモーターサイクル“Centra”の製造・販売を段階的に停止するものと見られる」と報じた。同紙はTVSMCのPrasad Narasimhan副社長の言として、Centraは月間1万台前後販売されているが、今後販売台数の下降が予想されると伝えた。Centraは3万8000ルピーで発売され、その後3万4900ルピーに値下げされたが、依然として他社の同レベルの製品の価格を上回っている。例えばBajaj CT 100は3万ルピーで販売されている。しかしエコノミック・タイムズとザーヒンドゥーが3／4日報じたところによると、Narasimhan氏は3日「特定のモデルを市場から引き上げる計画はない」と、上記報道を否定した。Narasimhan氏はさらに、「TVSMCはモーターサイクル市場におけるシェアを現在の13％から一両年内に17％に拡大することを目指している」と語った。
TVSMCは1日、フェスティバル・シーズンの到来に向け、125ｃｃモーターサイクル、Victor Edgeと4ストローク100ｃｃエンジン搭載のモーターサイクルStar City、そして90ｃｃエンジン搭載のスクータレット、Scooty Pep Plusを発売した。Victor Edgeのマハラシュトラ州Mumbaiにおける店頭価格は4万990ルピー、Star Cityは3万3990ルピー、Scooty Pep Plusは3万2000ルピー。Scooty Pep Plusは若い女性をターゲットにしている。Narasimhan氏は「スクータレットは二輪車市場全体の2～3％を占めるに過ぎず、成長の潜在性は大きい」と指摘した。同社はスクーター・セグメントへの進出の機会も探っているようだ。