1995-10-21 ArtNo.3624
◆<星>IPC、ホームPC新製品の販促にS$1千万投入
【シンガポール】IPCコープはホームPC(パソコン)新製品MY.G.NiEの販促に向こう2カ月間に1000万Sドルを投じ、その80倍の売上達成を目指している。
IPCのパトリック・ギャム会長が19日の新製品発表会の席上語ったところによれば、テレビジョン、FMラジオ、ハイファイ・ステレオ、カラオケ、電話、リモコン等の機能を標準装備した新製品は専らホーム・バイヤーをターゲットとしており、今年の業績はまだしも、来年度業績には多大な貢献が期待できる。既に8万台を受注しており、来年は30万台の売上を見込んでいる。平均小売価格を3300Sドルとして、年間売上は9億9000万Sドル、ディストリビューター及び再販業者のマージン20%を除いても、IPCの粗収入は7億9200万Sドルに達する。新製品の粗利益率は、13~14%の同社デスクトップPCのそれを5%ポイントほど上回る見通しだ。同社はアジア及び欧州市場におけるTVコマーシャルやロードショーに向こう2カ月間に1000万Sドルを投じる計画で、これは通常の同社の年間広告支出400万~500万Sドルの倍と言う。
アナリストの中には、台湾のエイサー、米国のIBM、コンパック等も同様の製品を続々発表すると見られるが、その先頭を切った意義は大きいと評価するものも有る反面、新製品はこれ以前に市場に投入された一連の製品の犠牲の上に発表されたもので、来年の同社業績見通しに修正を加える考えはないとする者も有る。(ST,BT:10/20)
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