1995-10-21 ArtNo.3623
◆<星>日立、TVブラウン管製造からPCモニターにスイッチ
【シンガポール】ヒタチ・エレクトロニク・デバイシス(HEDS)は来年末までにシンガポール及び日本におけるTVカラー・ブラウン管の製造を停止し、コンピューター・モニターの製造に集中する。
HEDSのウォン・ワイモン重役(副GM)が19日に催されたシンガポール工場における第5生産ラインの稼働式の席上語ったところによれば、TVブラウン管の製造はサムスンの韓国/マレーシア工場や東芝のタイ工場等との厳しい競争に直面している。これに対してハイエンド・コンピューター・ディスプレー・チューブの価格はTVブラウン管のほぼ2倍の水準にある。現在15インチ・モニター・チューブが同社の生産量の70%を占めているが、業務転換に伴うスペースを利用して17インチ・モニター・チューブの製造も計画されている。第5生産ラインの稼働に伴い同社のチューブ年産量は680万台に拡大、今年の売上は20%増の9億Sドルが見込まれている。
一方、同社は今日月間2万立米の水を使用しているが、40%を再利用しており、今後リサイクルの比率を45%に高めることを目指している。HEDSは同リサイクル・システムに約300万Sドルを投資したと言う。(BT:10/20)
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