2005-08-31 ArtNo.36225
◆Reliance、BPの在欧石油精製/石化プラント買収協議
【ムンバイ】Reliance Industries Ltd(RIL)はBP Plcがフランスとベルギーに設けた石油精製/石油化学施設の買収を図っており、交渉がまとまれば、取引額は3万クロー(US$68.9億)にのぼるものと予想される。
ヒンドゥー・ビジネス・ラインが消息筋の言として報じたところによると、過去数週間にわたりマハラシュトラ州Mumbaiで進められて来たBPに対するデュー・ディリジェンスは既に完了した。BPがフランスとベルギーに設けた製油所と石油化学施設の評価も完了しており、取引はいつでも成立する可能性が有る。
しかし今のところ公式な発表はなされておらず、RILオフィシャルは「市場の憶測にコメントすることはできない。たとえその種の交渉が進められているにしても、守秘義務が存在するため、取引が完了するまでは何も語ることはできない」と答えた。
RIMのMukesh Ambani会長兼MDは8月3日に催された年次総会の席上、一連の企業買収を行う十分な現金余剰を保持していると語った。RILは毎年1万3000クロー(US$29.86億)の現金余剰を生み出しており、エネルギー/情報技術(IT)部門を分離独立させた後、新たな投資領域を物色していた。市場筋はRILが今年の年次総会において、大型買収計画を明らかにするのではないかと予想していた。
一方、BPは今年3月にオレフィンとプラスチック派生品部門を、Innovene商標を掲げる子会社として分離独立させており、これらの事業を売却する序曲ではないかと噂されていた。シカゴを本拠地とするInnoveneの昨年の売上げは150億米ドルをマーク、世界第4位の石油化学会社にランクされている。
インディアン・エクスプレスとエコノミック・タイムズも29日、他紙の報道を引用し以上の消息を伝えた。同報道は買収ターゲットの社名を明らかにしていないが、北米に本社を置く企業とし、BPのオレフィンおよび派生品ビジネスに言及している。
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