【ニューデリー】テレコム機器メーカー、Motorolaは、国営電話会社Bharat Sanchar Nigam Ltd(BSNL)等の公共部門テレコム企業の入札条件を満たすため、インドに製造拠点を設ける可能性を検討している。
エコノミック・タイムズ、ビジネス・スタンダード、ヒンドゥー・ビジネス・ライン、ザ・ヒンドゥーが8月26日報じたところによると、モトローラのEdward Zander会長兼CEOは25日、以上の考えを語った。それによるとインドに製造拠点を設けることが、公共部門テレコム企業に通信機器を納入する前提条件とするなら、同社はそれを検討する。BSNLだけで1万3000クロー(US$32.15億)を投じ、GSM(Global System for Mobile)4000万回線の敷設を予定している。
モトローラは向こう3年間に約1億米ドルを投じ、インドにおけるプレゼンスを強化する計画で、テレコム・サービス会社とネットワークの運営交渉も進めている。同社は先週、Hutchと、タイにおけるネットワーク運営契約を結んだ。同社はGSMセグメントのネットワークに照準を合わせ、インドにおける市場シェア拡大を目指している。
モトローラはまたインド・セル式電話業者協会(COAI:Cellular Operators Association of India)と、ローエンド携帯端末の発売に関する交渉を進めている。
インド携帯電話端末市場の60%のシェアを握るNokiaに対抗するため、セールス・チームも再編したモトローラは4月に2000ルピー未満のモデルを発売、10月までに同様のモデルを再度発売することを予定している。
モトローラは、国防、運輸領域開拓の機会も探っており、研究開発(R&D)企業の成長にも注目している。
現在、同社のインド・スタッフは3000人だが、来年末までに約1万人に増員する。Zander会長は、シームレスな移動性を実現する政策に関して、「技術的準備は整えており、帯域割り当てに関する政府の政策発表を待っている」と語った。