【ニューデリー】インドのカー・オーディオ市場の過去3年間の成長は年率5~7%にとどまったが、今年は10%の伸びが予想される。
インディアン・エクスプレスが8月23日、市場筋の言として報じたところによると、昨年通年のカー・オーディオ売上げは540~545クロー(US$1.24億-1.25億)を記録したが、今年は600クロー(US$1.38億)に達するものと見られる。グレーマーケットのシェアは2004年当時の75~80%から今年は60%に縮小する見通しだ。
ケンウッドおよびニッポン・カー・オーディオ・シシテム製品の製造を手がけるNippon Audiotronix Limited(NAL)のKanwaljeet Goindi重役(MD)によると、カー・オーディオ市場の成長は、自動車市場の成長に比例し、税と密輸の成長に反比例する。税の引き下げは市場の成長に大きく寄与する。カー・オーディオ業者は2004年には基本関税24%、特別付加税(SAD)4%、セス2%、合計30%の税を支払わねばならなかったが、その後SADが撤廃され、今年2月には諸税の合計課税率が15%に引き下げられた。
Sony IndiaのAbhijit Paul製品主任によると、税の引き下げは、組織部門と非組織部門(グレー・マーケット)の価格差を縮小させた。消費者用電子製品テレビジョン製造業者協会(CETMA:Consumer Electronics and Television Manufacturers Association)のSuresh Khanna事務局長によると、ブランド・カー・オーディオ製品の価格は1年半前には1万ルピー以上したが、現在は8000ルピーで手に入る。この結果、ますます多くのカー・バイヤーがオーディオ・システム付きの自動車を購入するようになったと言う。