1995-10-20 ArtNo.3616
◆<馬>ヤハヤ氏、M$17億でHICOMの32%権益買収
【クアラルンプル】ブミプトラ・ビジネスマン、ヤハヤ・アハマド氏はマレーシアの国策重工業会社Hicom Bhdの32%の権益を17億Mドル余で買収する見通しだ。
Hicomが18日発表したところによれば、政府投資会社のカザナ・ホールディングズは38.6%のHicom持ち株の内32%をメガ・コンソーリデーテッドSdn Bhdに売却する契約に調印した。同声明ではメガ・コンソーリデーテッド社のオーナーは明らかにされていないが、消息筋によるとヤハヤ氏の個人所有企業のようだ。買収される32%の権益は強制公開買付義務が生じる33%を僅かに下回っており、3億3100万株に相当する。Hicom株はこの日4セント安の4.70Mドルで引けたが、ヤハヤ氏は5Mドルを多少上回る価格で買い取り、最終的に傘下上場企業のディバーシファイド・リソーシズBhdとガデ(M)Bhdを取引に関与させる計画のようだ。現在ガデとDRBの間には株式の持ち合い関係はないが、ヤハヤ氏の投資持ち株会社マスター・キャリッジSdn Bhdを共通の親会社としている。ヤハヤ氏は既に欧州の銀行から17億Mドルを借り入れる段取りをつけており、同資金はメガ・コンソーリデーテッドに再融資される。また欧州銀行は借款の一部を地元銀行に配分する模様だ。ガデはメガ・コンソーリデーテッドを現金と株式により5億Mドル前後で買収する計画で、来週同買収計画が発表される見通しだ。DRBはその後ガデの32%権益を現金で買収する。最終的にDRBはガデの支配権益を握り、ガデはHicomをその支配下に置くことになる。Hicomは国産車製造元のプロトン、その販売代理EON、商業銀行EONバンク等、上場企業5社を傘下に収めている。(BT:10/19)
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