2005-08-17 ArtNo.36130
◆Salem Steel、ステンレス鋼国際市況軟化で打撃
【コルカタ】ステンレス・スチール国際価格の軟化で、国営Steel Authority of India Ltd (SAIL)の特殊鋼部門、Salem Steel Plant(SSP)が深刻な打撃を受けている。
ヒンドゥー・ビジネス・ラインが8月16日報じたところによると、SSPは、SAILの他の4つの総合鉄鋼プラントと異なり特殊鋼とステンレス・スチールの輸出収入に大きく依存している。
SSLは2004-05年に6万7000トンの製品を輸出したのに対し、国内販売は2万7000トンだった。SSLは韓国、台湾、ベトナム、マレーシア、米国、エジプト、トルコ、バングラデシュを含む19ヶ国にその製品を輸出しており、経営陣は、2005-06年にも輸出を一層拡大すべく、綿密な計画を立てていた。SSLのM. Roy重役(ED)によると、国際ステンレス・スチール価格が過去数ヶ月間に最悪のレベルに下降したことから、今では輸出をほとんどストップしている。軟鋼価格は最近回復の兆しを見せているものの、ステンレス・スチールにはそうした兆しは全く存在しないと言う。
アナリストらによると、欧州やアジアの主要鉄鋼メーカーは生産を削減、供給過剰の軽減を図っており、ステンレス・スチールの国際価格は今後も引き続き低迷する見通しだ。中国の冷間圧延鋼メーカーさえも生産を削減している。
Roy氏によると、こうした中でSSPは特別チームを組織して打開策を検討している。何れにしてもSSPは今後も国内販売と輸出双方に照準を合わせて行くと言う。
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