2005-08-15 ArtNo.36120
◆Tata Steel、鉱山リース巡り州政府と対立
【ニューデリー】Tata Steel Ltd(TSL)は、ジャールカンド州West Singhbhum県Noamundi鉱山第6ブロック(Block six)を西ベンガル州Kolkata拠点のAdhunik Groupにリースする計画だが、ジャールカンド州政府は、州政府とのリース契約に違反するとし、同社に釈明(showcause notice)を求める方針だ。
ビジネス・スタンダードが8月12日報じたところによると、ジャールカンド州政府鉱業地質部のオフィシャルは「州政府がTSLと結んだリース契約はキャプティブ用途のみに鉄鉱石を採取することを明記している。また州政府の事前承認を得ずに、他社に再リースするなら、リース権の譲渡を規定した『1960年鉱物採掘権規則(Mineral Concession Rules, 1960)』37条にも違反することになる」と語った。
TSLオフィシャルは、この点に関する質問に対して「州政府からは何の通知も受け取っていない」、「TSLは如何なる鉱業規則条文にも違反していない」とFAXで回答した。
年商750クロー(US$1.72億)のAdhunik GroupのNirmal Agarwal取締役は、同社がTSLから採掘を請負ったことを認めたが、規則違反は犯していないとし、「鉱山の採掘請負は日常的な慣行」と指摘した。同氏によると採掘した鉱石はFuturistic Steelに供給、後者はこれを海綿鉄に加工した後、TSLに供給していると言う。
TSLスポークスパースンによると、Adhunikグループとのリース契約は今年7月31日に期限が切れ、同社はリース契約を更新するか、独自に鉄鉱石を採掘するか、まだ決めていない。第6ブロックは小規模な鉱山で、年間2万5000トン前後の採掘ができる。
TSLはJamshedpur工場の鉄鋼年産量を540万トンに拡張することを計画しており、当該鉱山を独自に採掘する可能性も高いと言う。
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