【ハイデラバード】インテルの対外投資や合併・買収(M&A)を含む戦略的投資を手がける子会社Intel Capital社長を務めるIntel CorporationのArvind Sodhani上級副社長がこのほどアンドラプラデシュ州Hyderabadを訪れた。
ビジネス・スタンダードが8月13日伝えたところによると、Arvind氏のインド訪問の目的は伝えられていないが、同氏はハイデラバード拠点の大手情報技術(IT)企業幹部と会談した他、Indian School of Business (ISB)を含む複数の施設を訪問した。アンドラプラデシュ州政府代表も11日夜、同氏と会談、インテルが計画するFab Testing施設の誘致を図ったもようだ。アンドラプラデシュ州政府は、かなり前からインテルのファブ・テスティング施設の誘致に努めて来たが、これまでのところさしたる成果は上がっていない。中央政府のKalanidhi Maran情報技術相も、出身地のタミールナド州に同施設を誘致すべく腐心している。アンドラプラデシュ州政府は最近代表団を米国に派遣し、投資誘致活動を展開したが、インド中央政府のインテルとの交渉に支障を来すことを懸念した米国駐在インド大使の意見を入れ、インテル社長との会談をキャンセルした経緯がある。
インテルはインドのITキャピタル、カルナタカ州Bangaloreにチップ・デザイン施設を設けているが、インフラ面のボトルネックから同市以外の候補地を物色している。
一方、アンドラプラデシュ州に半導体ファブの建設を計画する韓国企業Intellect IncのJune Min会長は、インテルに対してもファブ・プロジェクトへの参加を呼びかけているとされ、Arvind氏の今回のハイデラバード訪問は、そのことに関係している可能性がある。同氏はインテルのチームを率いてインドを訪れたとされる。