SEAnews 1995-10-20 ArtNo.3610

【シンガポール】大手チップ・メーカーが相次いで新規投資計画を発表、高付加価値半導体製造業務の振興を図るシンガポール政府の計画は早くも離陸態勢を見せている。
シンガポール政府も出資している合弁半導体メーカーのテク・セミコンダクターが既存ウッドランズ工場の4倍の生産能力をもつ第3ウエハー工場を国内に建設すると発表すれば、ＳＧＳトムソン・マイクロエレクトロニクスはブルームバーグ・ビジネス・ニュースにアンモーキオのウエハー工場の生産能力を来年7月までに25％拡大する計画を明らかにした。この他、米国半導体メーカーのナショナル・セミコンダクターは米国内のウエハー生産能力の拡大に10億米ドルを投じると発表しており、シンガポールにおけるチップの製造やテスト業務も拡大しそうだ。通産省はこのほどウッドランズ及びタンピニースにウエハー工場団地を開発する計画を発表したが、ウッドランズではテク・セミコンダクターとチャータード・セミコンダクター・マニュファクチャリングが既に工場の建設に着手している。テクは同事業に4億5000万米ドルを投資、チャータードの投資額は8億米ドルだ。チャータードの新工場は来月正式オープンする。サイエンス・パークにもウエハー工場をもつ同社は第3、第4工場の建設も計画していると言う。(BT:10/19)