2005-08-05 ArtNo.36051
◆Vedanta、US$7億投じ銅/亜鉛精錬能力拡張
【ムンバイ】インド最大の銅/亜鉛精錬会社で、ロンドン証券取引所に上場しているVedanta Resources Plc(VRP)は、両金属の製造能力を拡大するため、7億米ドルを投じ国内及び海外において2件のプロジェクトを進める。
インディアン・エクスプレスが8月5日、VRPの発表を引用し報じたところによると、インド国内ではラジャスタン州Chanderiyaの亜鉛精錬施設の拡張に3億米ドルを投資する。Chanderiyaには最近精錬施設が稼働したばかりだが、別に年産17万トンの精錬施設を増設する。また同地における既存発電施設に77MWのキャパシティーを追加する。拡張工事は2006年初に開始され、これによりVRPの年間亜鉛精錬能力は57万トンに達する。Hindustan Zinc Limited (HZL)は同拡張計画に充当する十分な内部資金を保持していると言う。
海外ではザンビアのKankolaにおける鉱山設備の拡張に4億米ドルを投資する。これに伴い銅の生産能力は2009年までに2倍以上に拡大する。VRP取締役会はこのほどKonkola Copper Mines (KCM)のKonkola Deep Mining Project (KDMP)を承認した。Konkola鉱山は、含有率3.8%の銅鉱石2億1500万トンを有する世界屈指の銅鉱山で、ザンビアの銅産業を支えることができる。拡張計画には、縦坑の掘削と年産300万トンの濃縮装置(concentrator)の増設が含まれ、2009年末に完成する。銅の年産量は現在の200万トンから600万トンに拡大される。VRPはKDMPに必要な政府方面の認可を全て取得した。これにより銅の生産量が拡大するだけでなく、鉱山の寿命も延びると言う。
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